お茶の水文化アパートメント
所在地 |
東京都千代田区 |
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構造規模 |
鉄筋コンクリート造 地下1階、地上5階建て |
延床面積 |
- |
竣工年 |
1925年 |
大正14年に建てられた日本初の純洋式アパートメントハウス。(現存せず)
江戸川乱歩の作品で、名探偵明智小五郎が探偵事務所を開いていた「開化アパート」のモデルとしても知られる。
純洋式の生活を前提とした間取り、バスルームなど、当時としては先進的な設備に加え、共用のゲストルーム、カフェテリアや社交室などのスペースも備えていた。
現代から見てもハイレベルな住環境に併せ、純洋式のインテリアとスパニッシュスタイルの外観からは、現代の無機質なマンションにはない、スタイルのある生活が感じられる。
街並みを形成するという建築の役割を十二分に果たし、昭和に至るまで御茶の水界わいのランドマークとして親しまれていた。
このアパートがつくられた大正14年を境に、今は表参道ヒルズとなった同潤会の青山アパートなどが作られ、日本に鉄筋コンクリートのアパートが定着し始めてゆく。